江本昌子の「ぶちおきゃん!マチャコの思い出話」 第31回「ソングルPART1」 江本昌子公式ホームページ

江本昌子の

著者:江本昌子

第31回「ソングルPART1」

毎週木曜日更新

作者へのお便りをお待ちしてます。

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37歳の時、NHKのど自慢大会に出場した。フヒ!
結果は鐘二つ。キ〜ンコ〜ン。
残念!でもとっても楽しかったので、今回はのど自慢大会の裏話しを披露しよう。

”のど自慢出場者募集”という新聞広告を発見。すぐさま応募した。年齢、職業、曲目を書き込むのだが以前、関係者から、年齢と曲目で選ぶと聞いていたのを思い出した。
高校生には高校生らしい歌を、熟年には演歌と振り分けて行くという。37歳らしい曲ってなんやろう。いろいろ考えた末、高橋真梨子の「ジョニーへの伝言」に決めた。

思惑通り予選出場案内の返事が来た。ヒャッホ〜!その葉書には865通の申し込みから選ばれたと書かれてある。すごい応募数。週末予選が行われてる市民館へ一人で出かけた。
曲目のあいうえお順に歌っていくのだが、なにせ予選だけで250組、ステージに10人位が座って少し歌うとブザーがブ〜っと鳴って、次の人という流れ作業。大きな声で番号と曲目ををいい、すぐ歌い出しが出る短めの伴奏が始まる。
「ジョニーが来たなら伝えて〜よぉ♪二時間待ってたと〜♪元の踊り子でまた稼げるわ、根っから陽気にできてるの〜♪」
ブー!早!
あとは五時間半の発表を待つだけ。市民館の後ろの方で見ていると皆ものすごい気の入れよう。応援団ものぼりふってるしすごいお祭り騒ぎ。カラオケ教室の先生方も周りに陣取っていて、うちの教室は葉書予選で全滅だったとか、うちは二人しか受からんかったとか、聞こえてくる。ふ〜ん。私ラッキー。
やたら多いのがゲスト二人の歌の曲目。同じ曲目で数人続く。これは狭き門だわ。ま、どっちにせよ。250組から出れるのは22組。しかも、高校生男女、老人男女、うまいが数人の下手が少々。職場代表、民謡男女、ペアといろいろ分けていくと、ほんの一握り。あとは運だけである。

250組が歌い終わりいよいよ発表の時が来た。番号と曲目の名前が言われあちこちでギャ〜ワァ〜と歓喜の声。
「126番ジョニーへの伝言」っていわれた時は、あれ?呼ばれた?と思えるほど信じられない気持ちだった。呼ばれた人はステージにあがり、全予選出場者に一礼して予選は終わった。合格者はそれから楽屋へ移動してスタッフと打ち合わせ。生放送のトークに何をしゃべるのかを決めるのである。
「はい。貴女は合格予定者ですから、何をしゃべりましょうか」
「エッ!?」
決まってるんだ。フヒフヒ。
面談が終わるとステージのピアノと出だしの確認とキーの調整。何やかんや8時過ぎまでかかった。さあ、帰ってからが大変。その夜は子ども会の集まりがあったので遅くなったら合格したと思ってて、と伝えていたので会合場所へころがり込み「受かったでぇ〜!!」と、報告。
家に帰っても、兄弟八人ともなると連絡先が多くて、あっという間に11時過ぎ12時過ぎになってしまった。



次回に続く

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