江本昌子の「ぶちおきゃん!マチャコの思い出話」 第54回「宝塚パート2」 江本昌子公式ホームページ
江本昌子の
著者:江本昌子
第54回「宝塚パート2」
毎週木曜日更新
作者へのお便りをお待ちしてます。
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3年前 入手困難な宝塚歌劇ベルサイユのバラの座席券をやっとの思いで2枚手に入れることが出来た。ヤッピ〜!
嬉しくて銀行員の娘にすぐ報告すると「月末で忙しいから休みは取れん」とつれない返事、そんなあ!必死で取ったのにぃ「母を殺してでもいいから行こう」と言うのにとりあってくんない。ちぇっ!本当真面目なんだから…ってそれでも母親かい!
方々に連絡した結果 二女の三千子姉と行くことになった。私を初めて宝塚を見に連れてってくれた姉である。 ここはひとつ宝塚好きな者同しで盛り上がろうっと。だって五女のまい子姉なんかもっぱらテニス漬けの毎日で宝塚にはぜーんぜん興味無いと冷たいお返事。タハ!
後日三千子姉と宝塚行きの計画を練っているとり〜ンと電話が鳴った まい子姉からだ
「もしもし、有馬温泉行ったことが無いから行こうやあ 義兄さんも誘って4人で美味しいもの食べてゆっくりしようよ」
ワォッ!急に豪華温泉旅行になっちゃった。
当日 宝塚歌劇より有馬温泉に興味があるまい子姉は「私はベルバラはどうでもいいから先に義兄さんと有馬温泉につかって待ってる」
と言うではないか 「やめてぇーどうやってあの追加の座席券取ったと思ってんの!? なかなか通じない電話を切ってはかけ、切ってはかけで 3時間目にやっと通じて取った券やでぇ、見んかい!」と脅迫。しぶしぶのまい子姉は二階の後ろの席でオペラグラスと戦いながらなんとか最後まで見てくれた。
終演後良かったあ〜と幸せな気分にひたって横のまい子姉を見ると
もはやこの人も瞳から星3っつ飛ばしていた。
あれ以来すっかりはまった このリッチな姉のおかげで随分優雅な観劇ツアーを楽しめるようになった。高くて観ることが出来なかった最前列の席で観劇できたり一流ホテルに宿泊も出来る 食事はナイフ フォークのコース料理 有名な高級料亭にも行けて品の良いマダムのお供は嬉しいぜアハッ。
あの時ひょんなことから姉の琴線に触れ、今では夢中になれる生き甲斐となったことは同じファンとして嬉しい限り。また血わき肉踊る舞台を見て 身も心もリフレッシュしようね お姉様様。