江本昌子の「ぶちおきゃん!マチャコの思い出話」 第74回「コイン」  江本昌子公式ホームページ

江本昌子の

著者:江本昌子

第74回「コイン」

毎週木曜日更新

作者へのお便りをお待ちしてます。

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市内の大きなショッピングモールで人と待ち合わせをした。娘も一緒で早めに行き買い物を楽しんだが約束の時間まで まだ30分もある、ゲームセンターで時間をつぶすことにした。クレーンで景品を落とすゲーム機がどっさり場所をとり今にも落ちそうなぬいぐるみやお菓子がどうよどうよ!と誘うがこの手のゲームはお子ちゃまぽくってパス。そこを通り過ぎて奥に行った。照明を落とした暗い大人のムードの中 カジノのようにスロットや面白そうなゲーム機がズラッと並んでいる、千円をコインに替えると20枚、これでちびちび遊ぼっと。まず手始めに競馬ゲームに座った、コインを一枚入れ「姉ちゃん これどうするん?」「さあ?」と首をかしげてると目の前の大きな画面が『投票を締め切ります お急ぎ下さい』と言っている、えい!と適当に押しパンパカパーン、レースは始まった、「私はコインが3枚返ってくるのにしたけど母ちゃんは?」「ん?そうなん そうとは知らず180」「ヒャ〜ハハ バァーカ!」「それで あたしゃ何を応援したらええそ 何番?何色?」と訳も解らないままレースは終わった、すると私のテーブルのランプがピカッと光りクルクルと回り始めた、ガチャン ガチャンとコインが凄い勢いで落ちてくる「ありゃ当たっちゃったよ」コインはふたつのレースが終るまで落ち続けた、私達は恥ずかしくなって箱いっぱいのコインを持ち移動した、「こりゃあ本気で使わんと時間に間に合わんよ」ちびちび変じてドサドサ捨てーい!スロットに娘は座り 私は反対側のこれまた訳の解らんゲームに座った。コインを入れるだけ入れ消費しよう、パンパカパーンと派手な音がして振り向くと例のランプがクルクル回る下に娘がいる「お母〜何か当たったみたいよ」ガチャコ ガチャコ コインが山のように出てるやんか、えらいこっちゃ どうしましょ 私達は又移動し これなら早くなくなりそうというゲーム機に座った。コインを流し落として目の前の沢山のコインが水平に動き上から落ちてくるコインでそれを落とすゲーム、とっとと入れちゃえと忙しく流し入れた、ガチャン ガチャン恐怖の音、「どしたあ?」「母ちゃん 入れるはしから落ちてくるよぉ」もぅ〜
こんな時に限って お釣りの方が多いなんて「どうしよう あと10分しかないよ」通りがかった店員さんに困っていることを伝えるとキープが出来ると言う、やれやれ。なんとか約束の時間に間に合いホッとした。娘はあれから当分は遊べたようだが あんなにつくことは まず無いようで面白くもくそもないと言う。どうも あの時私達は運を使いきっちまったようである、準備万端さあおいで!と手を広げて運を招き入れようとする時にはそっぽをむかれ、どうでもいい しよーもない時に限って運の大安売り。バカヤロ〜!小市民は叫ぶしかないのグスン


Hiroko Live → http://www.youtube.com/watch?v=QcbehEi7CjE&NR=1

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