江本昌子の「ぶちおきゃん!マチャコの思い出話」 第77回「プロ」 江本昌子公式ホームページ
江本昌子の
著者:江本昌子
第77回「プロ」
毎週木曜日更新
作者へのお便りをお待ちしてます。
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ストリップ見に行ったことがある アハッ 若い頃。九州の温泉場で酔った勢いと団体連れの強みでホテル入り口に迎えに来てる劇場送迎バスに皆で乗っちゃった、野郎3人 女10人 どんなものか覗いてみてみようっと、ネオン ギラギラの劇場の中は真っ暗で煙草と酔っ払いと男の匂いでクサ〜、野郎共はかぶりつきの席に座ったが さすがに私達は たじろいじゃって後ろの壁につっ立ったまんま。赤やピンクの妖しいライトを浴びた踊り子さんが男達を喜ばしているが女性客がいるとやりにくいのかキッと時々きつい視線でにらまれるコワッ!いっぺんで酔いが冷めちゃった、やっぱり男の花園に女が入っちゃいけまへん反省、若い踊り子さんが3人踊り 次に腰の曲がったシワシワ ガリガリの年配の踊り子?が出てきた 踊りもちっとも上手くなくてムードもくそも無いラジオ体操?って感じの振りに整形手術しましたね!って直ぐわかるパンパンに張った見事なおっぱい、シワシワ細々の身体にスイカ2個つけてんの、どしたあー 目がテン!どう見ても その身体にそのオッパイはおかしいやろう、それまでピューピューと盛り上がってた観客も そのアンバランスな肉体にブ〜!凄いなあ〜これでご飯食べていくっていうプロ意識 本当に凄いやと感心した。
昔 かーずーさんと呼ばれていた乞食がいた。今では死語で言ってはいけない言葉であるが昭和30年代は皆で「やぁーい乞食こじき」と指さして言いゾロゾロとついて行っていた。垢とススで真っ黒な顔、手、足 ボロボロの分厚いコートを着 でっかい銀バエをお供に鍋を持ち、のこのこ歩いて店先を覗いては食べ物をねだる。よく見ると日頃からきつい意地悪な店主のところは素通りで お人好しの100円買い物したら100円分のおまけをくれるような人のいい店の前でずうっと立っている、そのうち子供や野次馬がやいのやいのつつき出し商売にならないのと臭いので根負けして鍋に食べ物を入れる。かーずーさんの勝ち!凄いなあ〜これで食べていくっていうプロ意識。あれ?プロフェッショナルの意味から随分はずれちゃってるって?ごめんなさあい。
Hiroko Live → http://www.youtube.com/watch?v=QcbehEi7CjE&NR=1