江本昌子の「ぶちおきゃん!マチャコの思い出話」 第80回「パンツ」(前編) 江本昌子公式ホームページ
江本昌子の
著者:江本昌子
第80回「パンツ」(前編)
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我が家に洗濯機がきたのは私が小学校1年の時。それまではタライに洗濯板。8人兄弟の大家族の洗濯は大仕事、ベランダに干してある洗濯物の量たるやすんごいの。
ある日「ちょっとパンツ見せてみ?」と茶里姉さんが言う。「ハイこれよ」と小学生の私は宮内庁ご推薦のヘソまである綿100%でかパンツを見せた。「おかしいなあ誰もはいちょらん」「どうしたん?」「こないだ買ったばかりのフリフリパンティが無いんよ、高かったのにい」「風で飛んだんかねぇ」「昌子ちょっと その辺探してみて」「がってんだ」と二階のベランダからひょいと隣の屋根に降り 落ちてないか探してみた「なんにも無いよー」「そうか残念」そうこうするうち今度は高校生になって色気付いた贅沢娘まい子姉が「ちょっとパンツ見してみ?」と言う。又かい「ハイ」とゴムの延びきったヨレヨレパンツを見せた。「違うねぇ」と首を傾げている。ここんところの様子を見て怒った父は「自分のパンツぐらいわからんのか」と黒のマジックで幸子 明子 満伊子 孝子 昌子とデカデカとパンツに名前を 書いた。「もぅー これじゃあ恥ずかしくって交通事故にもあえんわあねえ」「そりゃ なおよろし」
続く・・・・・
Hiroko Live → http://www.youtube.com/watch?v=QcbehEi7CjE&NR=1